習い事としての日本舞踊~子どもでもできる?教室選びで大切なのは?
みなさんこんにちは、日本舞踊家の藤間翔央です。
私は普段、日舞っ子教室という自分の教室で、2歳~中学生までのお子さんを中心に日本舞踊を教えています。(日舞っ子教室の様子はこちらをご覧ください^^)
これまでに見学や体験にいらしたお母様・お父様のなかには、「日本舞踊って子どもでもできるんでしょうか」「男の子でも大丈夫ですか」など、ご不安をお持ちの方もいらっしゃいました。
そこで今回は、日本舞踊のお稽古に関する疑問点を解消して、お子さんに合ったお稽古場を見つけるためのポイントについてご紹介します。
◎疑問その1「子どもでもできますか?何歳から始められるの?」
まず、大前提となるこの疑問。結論からいうと、2〜4歳の小さなお子さんでも楽しく日本舞踊を習うことができますので、ご安心ください!
というのも、日本舞踊のお稽古は基本的に1対1の個人稽古で、それぞれに合ったペースでお稽古を進めていきます。
たとえば日舞っ子教室では、年齢やお子さんの性格に合わせて、お稽古の内容を変えています。
2~4歳のお子さんなら、最初は「さくらさくら」や「ひらいたひらいた」などの童謡を一緒に歌いながら踊ったり、お扇子を使って蝶々になったりお花を咲かせたり、先生とどちらが綺麗にお辞儀ができるか競争をしたり、遊びの要素を取り入れながらお稽古していきます。
お稽古に慣れてきたら、短い踊りに挑戦!
親御さんに見せる「プチ発表会」を目標に、自分の体がどんな風に動いているかを感じながら、じっくりお稽古しています。
小学生以上のお子さんや、真剣に踊りに集中したいお子さんの場合は、ご挨拶をしたら踊りに集中!先生の動きをよく見て、その真似をしながら、基本動作がつまった手ほどき曲を覚えていきます。
この「よく見て真似る」という行動は、大人になって仕事をするようになっても役立ちますが、学校や塾ではあまり身につかない力です。
慣れないうちは「左手はどうなっているかな?」「足の出し方がちょっと違うね」などの声かけをしますが、みんな一生懸命、頭と目をフル回転させていますよ^^
◎疑問その2「男の子でもできますか?」
もちろん、できます!日本舞踊は歌舞伎から生まれた踊りですが、歌舞伎役者になれるのはそもそも男性だけ。
私が所属している藤間流のように、家元が歌舞伎役者という流派もありますし、「藤娘」「連獅子」「鷺娘」など、歌舞伎と同じ演目を踊ることもよくあります。
宝塚歌劇団のように女性が男役を踊るかっこよさも、歌舞伎のように男性が女役を踊る美しさも、どちらもあるのが日本舞踊なんです^^
◎疑問その3「お行儀や礼儀作法も身につきますか?」
はい、身につきます。
日舞っ子教室の最初のお稽古では、着物の着方はもちろん、玄関での靴の揃え方や、和室での戸の開け方、正座でのご挨拶の仕方、着物の畳み方や風呂敷の包み方などもお教えします。
もちろん、一度だけでは身につきませんが、お稽古場で何度も繰り返していくうちに、自然にできるようになります。
こうしたことは、ほんのちょっとした知識ですが、よくお母様方からは、「私もよく分からなくて教えられないので助かります!」とお言葉をいただきます。たしかに、なかなか普段の生活ではやらないことですから、お子さんには良い経験なのではないでしょうか^^
◎最後に・・・教室選びで一番大切なこと
もちろん、お稽古の曜日やお稽古場の立地、お月謝など、お考えになることはたくさんあるかと思いますが、日本舞踊のお稽古で何より大切になるのは、やはり先生との相性です。
先ほどもご紹介したように、日本舞踊のお稽古は、基本的に1対1のマンツーマン。
先生は、お子さんとじっくり向き合って、それぞれの性格に合わせて教え方を調整します。
たとえば、自分で納得いくまできちんとやりたいお子さんの場合は一つの振り、一つの曲目を丁寧に進めたり、いろいろなことに挑戦したいお子さんの場合は、お稽古を重ねるごとに新しい動きを取り入れたり・・・
また私の場合は、情景やストーリーをイメージしながら踊る楽しさを知ってもらいたいと考えているので、単に「こう動いて、次はこう」と動きを教えるだけでなく、「この人は花の妖精さんだから、もっと首を曲げると可愛くなるよ」「菜の花が咲いて、上には桜があって、青い空が広がっているところだよ」といった声かけをするように心がけています。
こうした先生の姿勢は、他のお子さんのお稽古を見るとよくわかります。見学や無料体験を行なっている場合は、ぜひ一度、のぞいてみてください!^^
最後までお読みいただきありがとうございました。
習い事としておすすめの日本舞踊、お子さんに合ったお稽古場を探して、ぜひ試してみてくださいね!
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