藤蔭静枝の会|クラシック×日本舞踊「展覧会の絵ー清姫ー」「ボレロ」など、貴重な6作品を一挙上演!
貴重な6作品を一度に見られる日本舞踊公演
皆様こんにちは!日本舞踊家の藤間翔央です。この度、藤蔭流三世家元・藤蔭静枝先生の会に出演させていただきます。
当初、2020年の開催を予定していたこの公演ですが、コロナ禍のため2021年に延期となり、約一年越しの開催!マスクをつけて感染症対策をしながら稽古を重ね、待ちに待った日がいよいよ近づいてまいりました!!
今回の公演では、藤蔭静枝先生振付の創作作品はもちろん、初代 五條珠實振付「春信幻想曲」、花柳寿南海振付「都見物左衛門」、藤間紋寿郎振付「烏辺山」、二世 花柳壽應振付「ボレロ」など、いわゆる“歌舞伎舞踊”とは少し趣の異なる作品がずらり。なかなか上演されることのない作品も多く、これだけの作品を一気に見ることができるという、なんとも貴重な公演になっています!
「展覧会の絵−清姫−」「ボレロ」に出演します
私が出演させていただくのは、クラシックの名曲で踊る二作品、ムソルグスキー作曲「展覧会の絵−清姫−」とラヴェル作曲「ボレロ」です。
どちらもむずかしーい作品で、四苦八苦しながら研究中です^^;
「展覧会の絵−清姫−」
ムソルグスキー作曲「展覧会の絵」といえば、日本各地のさまざまな珍しい光景を紹介していく某テレビ番組で、カメラが寄っていく時に流れるBGMとして思い出される方も多いのではないでしょうか(笑)
私も正直、あのイメージがとても強かったのですが、実はあの曲、その前にとても印象深いメロディの数々を持っているんです。
最初は繊細な曲調で始まりますが、静かになったかと思えば大胆になり、不気味になったかと思えば荘厳になり・・・展覧会の絵を次から次へと見てまわるように、拍子さえも異なる曲調がどんどん移り変わって緊張感が高まり、クライマックスへ!という非常にドラマチックな曲です。
今回の「展覧会の絵−清姫−」では、この曲の多様な変化に合わせ、日本舞踊でよく上演される道成寺ものの主人公、清姫のさまざまな姿を描きます。
思いを寄せた僧・安珍に裏切られ、怒りのあまり蛇の姿となって追いかけて、道成寺で鐘ごと安珍を焼き殺したという清姫。
ある時は桜と戯れる可憐な娘として、ある時は好きな男に執着する女として、ある時は・・・「展覧会の絵」の中で清姫がどう表現されるのか、ぜひお楽しみに!
「ボレロ」
ラヴェル作曲「ボレロ」は、きっとほとんどの方がご存知かと思いますが、同じ2種類のフレーズが延々と繰り返される中で、楽器がだんだんと増え、盛り上がっていく、というクラシックの大人気曲ですね!
今回はそのボレロのメロディで、オペラ「カルメン」に出てくる自由奔放で情熱的なジプシー女のカルメンと、その誘惑に負けて婚約者を捨ててしまう衛兵のホセのように、誘惑する女と惹かれる男を描きます。
これもまた、私にとっては超難問。「誘惑する女ってどうやるんだー!?」と毎回パニック状態でお稽古しています(笑)
(しかもお相手が大活躍されている男性舞踊家の西川大樹さんなのですが、実は憧れの大先輩!あまりにも距離が近いので毎回ドキドキしています・・・本番までにちょっとは目を見られるようになるかしらん。)
もちろん、私の出演作以外も素敵な作品ばかり!
古典作品で培った伝統を引き継ぎつつ、現代的に、新たな感性で生み出された作品の数々、ぜひ劇場でご覧ください。
イベント情報
- 日時
- 終了|2021/11/16(火)16:30
- 場所
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国立劇場小劇場
東京都千代田区隼町4-1
- アクセス
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■地下鉄をご利用の場合
・半蔵門線 半蔵門駅 下車:1番出口から徒歩約5分
・有楽町線/半蔵門線/南北線 永田町駅 下車:4番出口から徒歩約8分
■バスをご利用の場合
・都営バス 都03(晴海埠頭-四谷駅)/宿75(新宿駅西口-三宅坂) 三宅坂 下車:徒歩約1分
■お車をご利用の場合
駐車場 終演まで 普通車 500円・バス 1200円
- 費用
- 全席自由6,000円
- 備考
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■公演に関するお問い合わせ先
03-3754-8963(藤蔭流家元事務局)
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