あの長唄の名曲たちを生み出した杵屋佐吉家が主宰する【第110回】佐門会 定期演奏会
【第110回】長唄 佐門会 定期演奏会
皆様、こんにちは。福原流笛方の福原 寬(ふくはら かん)と申します。この度は、今回でなんと110回目を迎える長唄 佐門会の定期演奏会のお知らせです。
(※長唄:ながうた。邦楽・三味線音楽のジャンルの1つ)
この会は、長唄の名曲「娘道成寺(むすめどうじょうじ)」「蜘蛛の拍子舞(くものひょうしまい)」などを生み出した杵屋佐吉(きねや さきち)家が主宰する演奏会です。
代々の杵屋佐吉氏は、長いときを経た今でも人気があり、舞踊曲としても、素演奏としてもよく演奏される名曲を数々作曲してきました。
特に、大正から昭和にかけて活躍し、昭和五年(1930年)、全国の名取門弟の育成、親睦を目的として「佐門会」を結成(佐門会HPより)した四世佐吉氏は、先代の市川猿翁(いちかわ えんおう:注1)丈とのコンビで、猿翁十種(えんおうじゅっしゅ:注2)に数えられる「黒塚(くろづか)」という大曲から「五月雨(さみだれ)」「惜しむ春」のような洒落た小品まで幅広く創作されました。
今回の定期演奏会でも、長唄人気定番曲の他、四世、五世佐吉氏の作品が演目に入っており、多様な作品が贅沢に演奏される、聴きごたえのある公演となっております。
ぜひ会場で名曲の数々をたっぷりお楽しみください。
——-
※注1 市川猿翁:明治から戦後昭和にかけて活躍した歌舞伎役者。二代目 市川猿之助(いちかわ えんのすけ)としてよく知られる。
※注2 「猿翁十種」:昭和39年(1964年)に三代目市川猿之助が撰じた澤瀉屋・市川猿之助家のお家芸。祖父・二代目市川猿之助(初代市川猿翁)が創作し、得意とした舞踊劇を十番選んだものである。(ウィキペディアより)
上演演目
橋弁慶(はしべんけい)・秋の色種(あきのいろくさ)・小夜嵐(さよあらし)・春の泉・雪だるまの幻想・紀州道成寺(きしゅうどうじょうじ)・八代目団十郎
イベント情報
- 日時
- 終了|2016/12/16(金)18:00開演(17:30開場)
- 場所
-
内幸町ホール
東京都千代田区内幸町1-5-1
- アクセス
-
・都営三田線 内幸町A5番出口から後方の「内幸町交差点」信号を渡らず右折し、「国会通り」の右側にホール入口。徒歩5分
・東京メトロ銀座線 新橋駅7番出口に向かい内幸町地下通路(E 内幸町 日比谷)より徒歩5分
・都営浅草線 新橋駅7番出口に向かい内幸町地下通路(E 内幸町 日比谷)より徒歩5分
・JR 新橋駅(日比谷口)より第一ホテル東京方面 広場より階段を下る。徒歩5分
・お車 専用駐車場はありません。新幸橋ビル等周辺の時間貸駐車場(有料)をご利用ください
- 費用
- 入場料 3,000円
- 備考
-
■お問い合わせはこちらへ
長唄 佐門会事務所(杵屋佐吉方)
〒157-0073 東京都世田谷区砧8-21-6
Tel 03-3749-1402
Fax 03-3749-1443
http://www.samonkai.com/
和ものびとでは、今後も日本の伝統文化・芸能の担い手から様々な情報をお届けします。更新情報はSNSで随時お届けしてまいりますので、日本文化がお好きな方、和ものについて興味をお持ちの方は、ぜひ下記よりフォロー・登録をお願いいたします。
また、周りの方への口コミでのご紹介も大歓迎です!
リンクフリーですので、ぜひ応援よろしくお願いいたします。